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「それで、お許しをもらうには?
あ、その前に、大変なことってなぁに? 」
「うん……。
ここの神様はね、太陽が苦手なんだ。
今も、もう、山の向こうに太陽を隠してるでしょ? 」
女児は石段を見上げた。
「確かにそうだね。
もう太陽は見えない」
少年は足元に転がっていた枝を拾いあげ、地面に
陽 翔
太 陽
と漢字を書き、「陽」を◯で囲んだ。
「あ、同じ字がある」
「そう。
神様は陽翔のことを、苦手な太陽だと思ってる。
そんな陽翔のことを、茉莉花が好きだって知ったら、ヤキモチを焼いて、」
「ちょ、ちょっと待って。
なんでヤキモチ?
え? 神様が私のことで陽翔くんにヤキモチを焼くの? 」
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