プロローグ

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゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚ 小さな男の子は茶封筒の中身を確認した。 「これって、中学のプリント?  あれ?  お兄ちゃんって寝てるんじゃ……」 男の子は住居棟の方角を仰いだあと、くるっと向きを変え、二の鳥居の先の夕闇を見つめた。 「茉莉花ちゃんは石段の下だ。  お兄ちゃんも……一緒だ」 男の子は茶封筒を拝殿の脇に置くと、急いで参道を走った。
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