15人が本棚に入れています
本棚に追加
陽翔くんと佐藤くんは、話はしたいものの、誰にも聞かれたくなかったらしく、
放課後、埼崎駅近くのカラオケボックスで落ち合う約束をしていた。
「莉花ちゃんもだから」
「わかった」
私を苦しめてきた近隣愛の真相と、
陽翔くんが豹変した理由がわかるなら、
どこにでも付いて行く。
私はそう思った。
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
「えー、私も行きたい!
だって、ジェンヌも行くんでしょ? 」
放課後、佐藤くんのクラスの前に差し掛かると、廊下まで萌音ちゃんの声が漏れ出ていた。
「遊びじゃねーんだって。
話があんの。
庄司も一緒だよ。
…3人で地元の夏祭りの打ち合わせすんだよ」
「あの庄司陽翔がぁ?!
嘘だぁ!
話してるのほぼほぼ見たことナイんだけど!
それに夏祭りの打ち合わせにカラオケボックスって変だよ。
ファーストフードとかファミレスでいいじゃん」
最初のコメントを投稿しよう!