高校3年生

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゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚ 陽翔くんと埼崎駅前のカラオケボックスに来てしまった。 家のガレージより狭い空間に二人。 まずは、と、陽翔くんがドリンクバーに飲み物を取りに行ったので、一人にはなれたけど、緊張していた。 「佐藤くん、早く来てくれないかな」 心の声が思い切り出てしまったのと同時に 「はい、烏龍茶」 と言いながら、陽翔くんが私の隣に腰を下ろした。 「なんで、隣!? 」 「歌わなくても、ここ結構うるさいから、話しやすいように。  あのね、俺はこれから莉花ちゃんに、黒歴史…、すごく恥ずかしい話をするんだ。  だから、堂々と大きな声ってわけにいかないんだよ」 陽翔くんがバツの悪そうな顔をしたので、隣に座るのを拒絶するのはやめにした。 「わかった。  じゃあ始めよう。  あ、佐藤くんがいなくていいのか? 」 「そのうち、絶対来る。  アイツが莉花ちゃんと俺を二人きりになんかしない」 「そんなものかな」 「そんなものです。  じゃあ始めるよ。  って、お茶飲んでるけど寝ないでね」 「寝ないよ! 」 「はは、ごめん。  中学の卒業式の前日、“近隣愛” で莉花ちゃんを遠ざけるのは、高3の夏までって、言ったよね。  それで、それは、大祭までって意味だと、今朝、電車で言った」 「うん」
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