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「あれ?
もう出勤? 」
翌朝、またギラギラした日射しを受けながら、
ガレージから陽翔くんと私の自転車を出していると、
伊月くんが車を私の目の前に止めた。
ウィンドウが下がり、少し元気のない様子の伊月くんと目が合った。
「…おはよう」
「おはよう。
昨日大丈夫だった?
なかなか戻って来ないから心配したよ」
「……本当に? 」
「え? うん」
「これから、奥谷駅まで茉莉を送ることになったんだ」
「マツリ?
あ、栗本さん?
わかった。
じゃ、こっちは駐車場に止まらず行く」
「これからって、今日だけって意味じゃないよ」
「…へ? 」
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