高校3年生

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゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚ 「あれ?  もう出勤? 」 翌朝、またギラギラした日射しを受けながら、 ガレージから陽翔くんと私の自転車を出していると、 伊月くんが車を私の目の前に止めた。 ウィンドウが下がり、少し元気のない様子の伊月くんと目が合った。 「…おはよう」 「おはよう。  昨日大丈夫だった?  なかなか戻って来ないから心配したよ」 「……本当に? 」 「え? うん」 「これから、奥谷駅まで茉莉(まつり)を送ることになったんだ」 「マツリ?  あ、栗本さん?  わかった。  じゃ、こっちは駐車場に止まらず行く」 「これからって、今日だけって意味じゃないよ」 「…へ? 」
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