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「これから毎日」
「えーと…。そう」
「雨の日もだよ」
「エッ! そうなの!?
それって、駅で栗本さんを下ろして、私は学校までってこと? 」
「そう思うんだ? 」
「う、…ん」
「雨の日は茉莉を櫻樹まで送るんだ。
だから、茉は乗らないか、乗っても奥谷駅まで」
「そ!……う…。
わかった ───」
危なかった。
“そんな! ” と口走るところだった。
厚意に甘え過ぎていて、感覚がおかしくなっていた。
「─── 駅まで自転車で行くか、
お父さんかお母さんに乗せてもらうかするから、大丈夫だよ」
「茉は僕の車にもう乗らないって選択肢を選ぶんだ」
「え?
いや、だって…」
「僕はおかしくなりそうなのに」
伊月くんはそう言うと、車を急発進させ、坂道を下って行った。
カーブでタイヤの悲鳴が聞こえた。
「珍しく荒っぽいな」
その声に振り返ると陽翔くんが立っていた。
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