プロローグ

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゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚ 一の鳥居の下は、山頂へと続く登山道に接していた。 少年と女児は登山道にしゃがみこみ、息を切らした。 「ハァ、ハァ、  伊月(いつき)、くん?  なんでここまで、降りて、来たの?  風邪引いてるのに、大丈夫?  あれ? プリントは? 」 「ハァ、ハァ、  落とした?  あとで探すよ。  それより、ごめん。  茉莉花、喘息なのに」 「ハァ、  それね、  もう結構、大丈夫なんだ」 「ハァ、  そうなの?  それは、良かった、けど、  ねぇ、茉莉花? 」 「なぁに? 」 「陽翔(はると)のお嫁さんになるって、……なんで僕に言った? 」
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