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一の鳥居の下は、山頂へと続く登山道に接していた。
少年と女児は登山道にしゃがみこみ、息を切らした。
「ハァ、ハァ、
伊月、くん?
なんでここまで、降りて、来たの?
風邪引いてるのに、大丈夫?
あれ? プリントは? 」
「ハァ、ハァ、
落とした?
あとで探すよ。
それより、ごめん。
茉莉花、喘息なのに」
「ハァ、
それね、
もう結構、大丈夫なんだ」
「ハァ、
そうなの?
それは、良かった、けど、
ねぇ、茉莉花? 」
「なぁに? 」
「陽翔のお嫁さんになるって、……なんで僕に言った? 」
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