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~あらすじ~
ここは剣と魔法が飛び交うファンタジーの世界。この世界では二千年もの昔、世を恐怖に陥れた”魔王”がいた。国を襲い、街を焼き払い、人々を大虐殺した恐怖の魔王。それを討つべく一人の人間が”勇者”として立ち上がった。勇者は仲間を引き連れて魔王へ挑み、見事討伐に成功した。勇者は世界中から称えられ、世界は平和を取り戻した。
そんなよく聞くような話から二千年経った現在。魔王の一件以来世界では人間が最上位の種族として認識され、人間の領土が世界の大部分を占めるようになった。世界の至る所に冒険者ギルドが設置され、人間が主導となって世界の平和を管理するようになった。
一見、ハッピーエンドを迎えたおとぎ話のその後のような世界だが、近年その平和が徐々に崩されつつあった。魔王が討伐されたことで二千年前は著しく数を減らした魔物達が最近になって急速に勢力を拡大してきたのだ。そのことで世界は、もしかして魔王が復活したのではないかと混乱を帯びていた。それによって世界中で新たな勇者の捜索が行われるようになり、腕に自信のある者は皆ギルドへ入って腕を振るい、我こそは勇者だとアピールするようになる。
そんな中、小さな村のある少年が一人、森を彷徨っていた。少年は別に勇者になりたくて力試しをしようとしているわけではない。実は少年の母親が重病にかかっていた。母親の病の治療には希少な薬草が必要なのだが、本来その薬草を採取する冒険者はいない。皆勇者になるためのアピールで魔物との戦いに勤しんでいるからだ。
薬草を入手するため一人危険な森に入った少年は、森の中であるレストランを見つける。中に入ると黒髪の綺麗な女性が少年に「いらっしゃいませ」と声をかける。森で彷徨っていた少年はその女性に助けを求める。するとその女性は___
訪れたお客様に様々な人生を提供する”人生レストラン”。今宵のメインディッシュの人生はどのような味なのでしょうか。
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