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頭の中が真っ白になった。
俺たちの夏が終わったのだ。
努力や友情、必勝なんてのは夢幻。
でも努力しないことに勝つことは出来ないのも事実。みんな頑張ったんだ。
ひとつの目標に懸命に。
「お疲れさん」
「すみません…でした。俺のせいで…」
俺の肩に手を置いたのは野坂監督。
悔しかった。悔しくて涙が止まらなかった。
しばらく立てそうにない。
みんな、本当にごめん。ごめんなさい。
「翔。みんなはまだ諦めてないよ」
「え?」
「また来年頑張ろ!まだ2年なんだから来年本番でしょ?今年は3年生居ないし仕方ないよ」
来年こそ。
次こそ甲子園に行って告白するんだ。
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