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委員長の話の意図がわからず、聞いてみようと口を開きかけたときガッシャンと凄い音をたててドアが開き最近転校してきて寮の同室になった加東大樹が教室に突っ込んできた。
そのまま委員長の背中に体当たりをしたのだから突っ込んできたという言葉は適切だと思う。
自分でぶつかったのに「邪魔だ!」と怒鳴る加東は終始こんな感じでうるさいから苦手だった。たまたま同じ部屋になっただけなのに友達とか親友とか言い出して本当に迷惑だ。
「優斗、無事か!!!!!!!」
出ていけ。と言う委員長を無視し僕の方に突っ込んでくる加東を佐島君が僕の前に立ち止めてくれた。あんなのにぶつかったらつぶれてしまうと目をつむってしまった僕は佐島君にも今度シュークリームをあげようと思った。ありがとう。
しかし、この加東の登場でますます今の状況がわからなくなってしまった。
「おい、優斗は無事だったのかよ!かわいそうだろ。きっと、パシリにされたりサンドバッグにされたり…もしかして、オナホにもされてたかもしれない…。でも、もう大丈夫だぞ。俺がいるからな!みんなにも言ったから、これからは守ってやる!」
わからない言葉が出てきたので思わず「オナホ…?」と呟くと佐島君が振り返り「珠川君は知らなくていい事だよ。」と教えてくれた。なら良いかと思った時、廊下を数人走っているような音が聞こえてきた。
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