プロローグ。

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綺麗な桜から過ぎ去り真夏になる今日この頃。 私、小野木涼花(おのぎ りょうか) 大手の出版社・クローバー社に勤めて 早2年経とうとしていた。 本が読むのが好きで編集者になりたくて あちらこちらの出版社に面接をしたが 昔から要領が悪くドジな性格のため やっとの思いで就職しても その性格が災いして1年で担当から外されてしまう。 落ち込む毎日。 そうしたら親切に指導してくれていた 河合先輩が別の部署に異動する事になり 今まで担当していた編集の仕事を 私に譲ってくれた。 しかも相手は、ベストセラーの小説を いくつも出版している蓮見真夜先生。 もちろん私も大ファンだ。 だがその先生は、普通の小説家と違う。 何故なら 190cmもありそうな長身で スラッとした体型にロック系の黒い服装。 耳には、ピアスをいくつか付けていて アクセサリーを身に付けていた。 色素の薄い銀髪に綺麗な切れ長の目。 そして何より 芸能人も驚くほどの美形だった。 思わず見惚れてしまうほどだ。 私も最初に見た時は、 部屋を間違えたのかと思った。 だが、間違いなく彼が蓮見先生だった。
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