先生の誕生日。

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しかし先生は、黙った運転をし始める。 それ以上何も話してくれなかった。 言いたくないのだろうか? 海津ロイヤルホテルに着いてしまった。 車を駐車場に停めると降りる。 「海津ロイヤルホテルなんて久しぶりだな」 先生がそう言った。 「前にも来られた事があるのですか?」 「あぁ、ここの支配人の息子と 大輔が友人なのは、聞いてるだろ? その関係でな。 そんな事は、どうでもいい。行くぞ」 先生は、さっさと入って行ってしまう。 「あ、待って下さい!!」 慌てて睦月君と手を繋ぎながら 先生を追いかけた。 どんな関係だったのか聞いてみたかったな。 最上階にあるレストラン。 名前を言うとVIPルームに案内される。 景色が一望出来る素敵な場所だ。 私的には、小さなお店で飾りつけして やるつもりだったのが 浜野さんのご厚意でこんな豪華になってしまった。
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