先生の誕生日。

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「あぁ、どーも」 素っ気ない態度の先生。 素っ気ない。まぁ、仕方がないけど…。 でも喜ばすのは、これからよ! 「あのですね。早速なんですが、誕生…」 「おい。どうでもいいが、さっさと食うぞ。 せっかくの料理が目の前にあるのに…腹減った」 話を被せるように言ってくる先生。 「あ、はい。」 うぅ……せっかくの段取りが 台無しになってしまった。 本当は、誕生日プレゼントを 渡すはずだったのだけど まぁ、でもまだチャンスがあるわ。 これから楽しんでプレゼントを渡せばいいだけ そう思い気を取り直して料理を食べた。 コースだが、誕生日用の特別メニューに なっており。 どれもとても豪勢で美味しかった。 「美味しいですねぇ~」 「そうだな。」 先生は、そう言いながら 睦月君が食べやすいように 肉料理を切ってあげていた。 「…………。」 イマイチ盛り上がらない。
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