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失敗ばかりの誕生日パーティーで
ケーキが切って運ばれてきた。
私の分も……。
「俺は、甘いの嫌いだから睦月。
俺の分も食ってもいいぞ」
そう言いケーキをあげてしまった。
「あ、せめて苺ぐらい食べて下さいよ!?
せっかくのケーキなんですから」
「はぁっ?ったく……仕方がねぇーな」
そう言うと苺を摘まみ
一口パクりと食べる先生。
「苺は、旨い。もういらん」
さっさと睦月君にあげてしまう。
私は、それを見てクスクスと笑ってしまった。
悩むのは、やめよう。
せっかくの誕生日パーティーなんだから
暗い話より楽しい話をしたい。
先生が笑ってくれるようなパーティーにしたいから
私は、モヤモヤする
気持ちを忘れるように楽しんだ。
その後。
私達は、浜野さんが用意してくれた
ホテルの一室に泊まる事にした。
眠ってしまった睦月君をベッドに寝かしつける。
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