553人が本棚に入れています
本棚に追加
睦月のお遊戯会。
「睦月君。寝ちゃいましたね」
「あぁ、そうだな」
先生は、そう言うとコップに水を注ぎ
飲みながらソファーに座った。
窓から見える景色もまた綺麗だった。
私は、睦月君に布団を掛けてあげると
先生の所に行く。
色々あって渡しそびれたプレゼントを渡すために。
「あの……先生」
「あっ?何だ?」
「これ……私と睦月君から
誕生日プレゼントです」
おずおずと2つの綺麗にラッピングした
プレゼントを差し出した。
「……俺にか?」
「はい。睦月君のは、先生の似顔絵です。
一生懸命描いていたんですよ。
先生に渡すために」
「ふーん」
そう呟きながらリボンをほどくと
似顔絵を見る先生。
無言で見つめていた。
最初のコメントを投稿しよう!