睦月のお遊戯会。

12/35
前へ
/431ページ
次へ
「どうだ?形になっているか?」 「先生…だ、大丈夫です。 上手く縫えています!」 慌てて左手を隠した。 しかし、すぐに気づかれ左手を掴まえられる。 「どこが大丈夫なんだ?あっ? ったく、怪我しているじゃねぇーかよ。 自分の指まで縫う気か?」 呆れたようにため息を吐かれた。 うぅ……バレちゃった。 せっかく上手く出来たのを 見せるはずだったのに。 すると先生は、 棚から救急箱を持ってきてくれた。 「ったく、血まで出てるじゃねーか」 そう言うと私の指をペロッと舐めてきた。 「ひゃっ!?せ、先生…」 頬が熱くなってしまう。 い、今……舐めた!? 私の指を舐めてきた。
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加