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「あのね…睦月君」
「あ、小野木さん。いらしてたんですね?」
励まそうとする前に中川先生が来てしまった。
「は、はい。こんにちは」
「こんにちは。今日も睦月君は、
いい子にしていましたよ。
あ、そうだ。睦月君。
お姉さんにお面を見せてあげた?」
中川先生が言うと
思い出したのか慌てて
クラスの中に入って行った。
お面……?
しばらくして
持ってきたお面を見せてくれた。
「今日劇に使うお面を作ったんです。
睦月君は、馬の役なので
お馬さんを作ったんです。ねぇ、睦月君」
中川先生がそう言うと睦月君は、
コクリと頷いた。
なるほど……。
「睦月君。お馬さん描いたんだねぇ~凄く上手。
これをつけてお芝居頑張ろうね!」
目線を合わせニコッと笑顔で褒めてあげる。
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