睦月のお遊戯会。

31/35

553人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
お腹が空いたと言い出したら 先に帰れと言われたけど 本当に先に帰ってもいいのかしら? もう少し待っていた方がいいのかしら。 ちょっと様子を見るために 保護者会をやっているクラスに行く。 これは、覗きではない。 ただちょっと……様子を確認するためよ! 「おい。おばちゃん。何やってんだよ?」 怪しむように私に尋ねてくる拓馬君。 「シッ。ちょっと様子を見ているだけ 別に覗きではないわよ」 慌てて人差し指を立てて言った。 「いや、どう見ても覗きだし」 そう言いながら拓馬君も睦月君と 一緒に覗き出した。 まだ、終わっていないようだ。 「それでは、係の方を…誰か希望はありますか? それか推薦でも」 上品そうな奥さんが司会をしていた。 すると先生が手を挙げた。
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加