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「茉莉華……お前なぁ…」
すると睦月君は、何も無かったかのように
帽子を被ると2人の間を通り過ぎて私の所に来た。
「お腹空いた…」と言いながら
えっ?
完全にスルーしている睦月君。
「えっと……そうね。
帰ったらおやつにしようか」
「おい、睦月。無視するなよ!?」
拓馬君が呆れながらツッコんだ。
そりゃあ、ツッコむよね?
睦月君は、拓馬君を見ると
「拓馬。バイバイ」と小さく手を振った。
それを見た彼は、ハァッ……とため息を吐き
「はいはい。じゃあな。睦月」
呆れつつも返事を返してくれた。
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