553人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
「茉莉華……。本当にごめんなさいね。
どうも私より夫の影響が強いみたいで
後で言い聞かせますので」
「いえいえ、子供同士の喧嘩ですし
気になさらないで下さい」
必死に頭を下げてくる竜ヶ崎さんに
これ以上責められなかった。
その後、茉莉華ちゃん達が帰って行く。
すると拓馬君が
「何だよ…アイツ。
ワガママな事を言ったかと思ったら
今度は、勝手にヒステリー起こして
泣き出しやがって意味分からねぇー」
呆れたように言ってきた。
拓馬君……。
「でもね。拓馬君。
茉莉華ちゃんは、女の子なのよ?
あんまり酷い事を言ったら泣き出す事だってあるわ」
中川先生が優しく注意する。
「はぁっ?それは、酷い事を言った場合だろ?
先生。今回のは、茉莉華が勝手に
ヒステリー起こしたからじゃん。
俺ら何も悪くねぇーし。なぁ?睦月」
睦月君に話をふるが
「…………。」
無言のままの睦月君だった。
最初のコメントを投稿しよう!