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「茉莉華ちゃんは、父親の影響で
そう言っただけで
悪気があった訳ではないと思います。
それなのに”どうでもいい”とか“興味ない”とか
言われたら傷ついてしまいますよ!?
相手は、子供なんですから」
私も同じ事を言われたら
立ち直れなくなってしまう。
それに女心は、それぐらい難しい。
「だから思っても口に出さない方が…」
「めんどくせーぞ。それに
なら睦月が何を言われても黙って
耐えろと言うのかよ?」
少し怒った口調で言う先生。
「べ、別にそういう意味じゃあ……」
「じゃあ、どういう意味だ?
言うのは、勝手なら
こっちもどう言おうが勝手じゃねぇーのか?
文句を言われる筋合いはねぇーぞ」
先生にそう言われると
何も言えなくなってしまう。
確かにそうなのかも知れないけど
だからと言って同じ事を言ってもいいのだろうか?
すると間で聞いていた睦月君が
「……別に僕は、何を言われようが平気だよ。
文句を言うぐらいなら
黙って言われ続けられる方がまだマシ」
そう言ってきた。
「睦月君……」
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