睦月は、王子様!?

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「うぜー。女は、泣けば何でも 許してくれると思うなよ!?」 拓馬君は、少し半べそになりながら さらに言い返した。 「すみません。ウチの子が 本当に申し訳ありません」 拓馬君のママは、さらに必死に 頭を下げて謝罪する。 私は、それを見て唖然としていた。 これは、かなりの光景だ。 もともと睦月君と茉莉華ちゃんから起きた 出来事だったのに いつの間にか大変な事になってしまった。 どうしよう……。 私も謝りに行った方がいいのだろうか? あ、でも……私部外者だし 出て行ったら変かしら? オロオロしながら悩んでいたら 睦月君が拓馬君達の所に向かって行ってしまう。 「睦月君!?」 慌てて止めようとするが、すでに遅かった。 睦月君は、拓馬君と茉莉華ちゃんのそばまで行く。 「睦月……?」 拓馬君が驚きながら名前を呼んだ。 すると茉莉華ちゃんの方を向くと頭を下げる。
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