睦月は、王子様!?

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「泣きたい奴には、泣かしておけばいい。 女は、自分からギャーギャー言うくせに 自分が言われれば泣く。 そして何でも許してくれると 思う奴が居るから厄介だ。 だから性格ブスだとか言われるんだ。 自業自得だろ」 バッサリと言い放つ先生。 「それは……そうかも知れませんけど 言い方といいますか もう少しオブラートに包んで」 そんな事を言われたら 立ち直れなくなっちゃう。 「オブラートに包んだ所で 調子に乗られたら敵わん。 まぁ、女が全てそんな奴だと 言っている訳じゃねーんだから文句を言うな」 先生は、そう言うと淹れたコーヒーとジュース そしておやつのチョコケーキを 持って行ってしまう。 「先生…」 私は、慌てて追いかけた。 睦月君は、チョコケーキを受け取ると 夢中で食べ始めた。 すると先生は、コーヒーを飲みながら 「睦月。お前……今日謝ったらしいな? 何で謝った。 別にお前が言った訳ではないのだし 向こうが先に酷いを言ったんだから 謝らなくても良かっただろ?」 先生は、そう言った。 「………。」 食べていた手が止まる。
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