睦月は、王子様!?

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準備だけ手伝うとステージ会場であるホールに入る。 たくさんの保護者達が我が子の発表を 見るために集まってきた。 「凄い人数ですね。 皆、保護者関係ばかりでしょうか?」 「いや、来年入る予定の保護者やガキも来てる。 それに名門私立の関係者も来てるみたいだな。 ここで主役などをやって受験の点数を稼ごうと 張り切ってる母親も多いらしい」 えっ? 名門私立の関係者!? 「名門私立ですか……」 「そこまでして自分の子を私立に 受験させたいもんかねぇー。 まったく理解が出来ん。 まだ幼稚園のガキじゃねーか。」 先生は、呆れたようにため息を吐いた。 私は、苦笑いする。 そりゃあ…名門私立ですもん。 子供将来を考えて受験させたいと 思う人も居るだろう。 先生は、睦月君を受験させる気はないのかしら? 色々と考えていると お手洗いに行きたくなってきた。
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