睦月は、王子様!?

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腕時計を見るとまだ発表まで時間がある。 今なら行けるわ。 「あの…ちょっとお手洗いに行ってきます」 「はぁっ?ったく、早くしろよ」 呆れた表情で言う先生。 申し訳なさそうに思いながらお手洗いに向かった。 お手洗いは……確かこの先に トイレを見つけると済ませる。 そして出ると茉莉華ちゃんと 茉莉華ちゃんのママが見えた。 その隣には、30代ぐらいの男性が もしかして茉莉華ちゃんのパパだろうか? 高級そうなスーツをビシッと着ており 眼鏡をかけていた。 イケメンでもあるが、いかにも エリートという雰囲気がして 少し近寄りがたい印象だった。 そうしたら話し声が聞こえてきた。 「いいか?茉莉華。 今日は、名門私立の偉い方々が たくさんお前のステージを見に来てくれている。 しっかりとやるんだぞ? 間違っても恥をかくような事だけはするな」 「うん。茉莉華 頑張る!」 張り切る茉莉華ちゃん。
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