睦月は、王子様!?

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その言葉に目を丸くする。 「あなた……」 慌てて止めようとする茉莉ちゃんのママ。 しかし、茉莉華ちゃんのパパは、 それを無視して私と睦月君の前に来た。 な、何!? 「確か藤崎さんのお父様は、 ベストセラー作家の蓮見先生だとか? 私は、あのようなファンタジーや ミステリーものは、 非現実的で読まないので どんな作品かは分かりません。 いかにも程度の低い輩が読む くだらない内容に思えまして」 「その上にテレビで観させてもらった 蓮見先生は、ロック系というか……いかにも ヤンキーっぽい風貌で正直驚きましたよ。 シングルファーザーと聞きましたし だから子供の躾がなっていないのだと 理解しました。 それなら、ウチの茉莉華を泣かすのも 分かると言うものだ」 人を見下したように言ってきた。 ひ、酷い……睦月君を馬鹿にしたのも 腹が立つけど 先生の悪口まで言うなんて 「あ、あなたに先生や睦月君の何が 分かると言うのですか!? 何も知らないのに 勝手な事を言わないで下さい。 失礼ですよ!?」 あまりにも腹が立ったため言い返した。 睦月君は、きちんと教育されてていい子だし 先生だってとても素晴らしい人だわ。 そんな2人を馬鹿にされて 黙っているなんて出来なかった。
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