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「おや、それは失礼。
確かに程度の低い人に私の言葉は、
悪いように取られるようだ。
まぁ、人種が違うようだから
仕方がありませんがね」
眼鏡を上げながらクスッと笑われた。
なっ!?
あまりの発言に言葉を失う。
「あなた。それは、あまりにも酷いわよ!?
小野木さん、睦月君…ごめんなさい」
茉莉華ちゃんのママが必死に止めて謝ってくる。
すると睦月君が私の手を取り
「……もうすぐ開演しちゃうよ」
そう言い早く行こうと急かしてくる。
「睦月君……」
「おや?もうそんな時間か。
無駄話をしてしまったようだ」
腕時計を見ながらそう言ってきた。
すると睦月君は、茉莉華ちゃんのパパに
「……おじちゃん。可哀想な人だね」
そう言い放つ。
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