睦月は、王子様!?

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私も観客席に戻る事にする。 まだ、さっきの茉莉華ちゃんのパパに 言われた言葉が引っ掛かりモヤモヤしていた。 (あんな言い方はないと思う) 席に戻ると先生が 「随分と遅かったな?」と言ってきた。 「す、すいません。 混んでいたので並んでいました」 先生には、本当の事が言えなかった。 ううん。言いたくなかった。 先生も睦月君は、 何も悪い事をしている訳ではない。 そんな事を言って傷つけたくなかったからだ。 モヤモヤ考えていたら コツンと頭を軽く小突く先生。 「他人の目は、気にするな。」 こちらを見ずに言われる。 えっ……? 「先生…まさか聞いていたのですか!?」 「シッ。始まるぞ」 先生にそう言われたので慌てて手で口を塞ぐ。
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