553人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
「茉莉華ちゃん。王子様は、星哉君よ?
睦月君ではなくて…」
「嫌だ。茉莉華…睦月君の方がいい。
睦月君が茉莉華の王子様になって」
目をキラキラしながら言い寄って行く。
「…………。」
睦月君は、茉莉華ちゃんが迫って来るので
圧倒されていた。
あぁこれだと、どっちが王子様が分からない。
王子様役の子の印象が完全に
薄くなってしまった。
「どうしましよう……先生?」
オロオロしている私と違い
先生は、ビデオカメラを回していた。
「面白い。なかなか
いい映像が撮れたじゃねーか」
ニヤリと笑っていた。
ちょっ……先生!?
結局 最後は、
劇が無茶苦茶になってしまった。
歌は、何とか歌えたのだが
これでいいのだろうか?
ステージ発表が終わりお昼になった。
私と先生は、睦月君を出迎えることに。
最初のコメントを投稿しよう!