睦月は、王子様!?

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「茉莉華ちゃん。王子様は、星哉君よ? 睦月君ではなくて…」 「嫌だ。茉莉華…睦月君の方がいい。 睦月君が茉莉華の王子様になって」 目をキラキラしながら言い寄って行く。 「…………。」 睦月君は、茉莉華ちゃんが迫って来るので 圧倒されていた。 あぁこれだと、どっちが王子様が分からない。 王子様役の子の印象が完全に 薄くなってしまった。 「どうしましよう……先生?」 オロオロしている私と違い 先生は、ビデオカメラを回していた。 「面白い。なかなか いい映像が撮れたじゃねーか」 ニヤリと笑っていた。 ちょっ……先生!? 結局 最後は、 劇が無茶苦茶になってしまった。 歌は、何とか歌えたのだが これでいいのだろうか? ステージ発表が終わりお昼になった。 私と先生は、睦月君を出迎えることに。
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