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自分の娘に失望したって
あんな言い方はないと思う。
茉莉華ちゃんが可哀想よ!
私は、一言言いたくなり行こうとする。
すると
睦月君が無言のまま茉莉華ちゃんの所に
行ってしまった。
「睦月君…!?」
慌てて声をかけるが睦月君は、
ハンカチを取り出して茉莉華ちゃんに渡した。
「…ひっく…睦月……くん?」
睦月君は、茉莉華ちゃんの頭をポンポンと
撫でながら
「茉莉華ちゃんが悪い訳ではないよ」
そう言ってあげた。
「な、何だ!?
この子は、藤崎さんの所の……。
まったく最近のガキは、行儀もへったくれもないな。
親は、何処に行ったんだ?」
不機嫌そうに言ってきた。
「睦月君……」
私は、睦月君の所に行こうとする。
すると先生が腕を掴み引き留めてきた。
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