子猫と私。

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あ、それ私も気になっていた!? ハッとして睦月君を見る。 すると睦月君は、重い口を開いて 「だって、人の失敗にいちいちケチをつける人が まともな大人に見えないから。 おじちゃん……可哀想な人だなと思って」 バッサリと凄い事を言い放つ睦月君。 どう考えても4歳児の言う台詞ではない。 睦月君って…口数の少ない子だけど たまに大人びた発言をする事があるわよね。 先生の影響かしら? 「なるほどな。確かにそうかも知れないな」 ニヤリと笑う先生は、 明らかに面白がっているように思えた。 睦月君は、先生と奥さんの子だ。 もしかして 凄く頭のいい子に育つのではないだろうか? 昼食を準備しているテント会場に向かうと すでに何組の人達か料理を作って準備していた。 私達の組は……あそこね。 「すみません。遅れました。 何か手伝う事は、ありますか?」
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