子猫と私。

11/32

553人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
私も唖然としていた。 その後も茉莉華ちゃんは、睦月君の忠告を守り 拓馬君を含めて一緒に居る所をよく 見かけるようになった。 そんなある日。 私は、睦月君を迎えに幼稚園に行った。 「今日も拓馬君と茉莉華ちゃんと 一緒に遊んだの?」 そう質問すると睦月君は、コクリと頷いた。 「そっか~楽しそうでいいね」 「でもね。途中で拓馬君と茉莉華ちゃん。 喧嘩してたよ! よくやるんだ……あの2人」 珍しく睦月君の口から教えてくれた。 「そうなんだ……喧嘩しちゃったんだ」 教えてくれた事にも驚いたけど 拓馬君と茉莉華ちゃんの喧嘩にも驚いた。 確かに仲が悪いけど でも、お互い嫌いってより 素直になれないだけの気がする。 案外……睦月君よりあの2人が くっついたら面白いのに なんて……思ってしまった。 するとぴゅ~と寒い風が吹いてきた。 うぅ……寒い。
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加