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私も唖然としていた。
その後も茉莉華ちゃんは、睦月君の忠告を守り
拓馬君を含めて一緒に居る所をよく
見かけるようになった。
そんなある日。
私は、睦月君を迎えに幼稚園に行った。
「今日も拓馬君と茉莉華ちゃんと
一緒に遊んだの?」
そう質問すると睦月君は、コクリと頷いた。
「そっか~楽しそうでいいね」
「でもね。途中で拓馬君と茉莉華ちゃん。
喧嘩してたよ!
よくやるんだ……あの2人」
珍しく睦月君の口から教えてくれた。
「そうなんだ……喧嘩しちゃったんだ」
教えてくれた事にも驚いたけど
拓馬君と茉莉華ちゃんの喧嘩にも驚いた。
確かに仲が悪いけど
でも、お互い嫌いってより
素直になれないだけの気がする。
案外……睦月君よりあの2人が
くっついたら面白いのに
なんて……思ってしまった。
するとぴゅ~と寒い風が吹いてきた。
うぅ……寒い。
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