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秋も過ぎて本格的に冬になってきた。
早く帰って温かい飲み物を飲みたい……。
「睦月君。早く帰ってホットココア飲もうね」
そう言うと睦月君は、
ピタッと立ち止まってしまう。
睦月君……?
「どうしたの?」
不思議そうに尋ねると
前を見ろと指を指してきた。
えっ?前を見ると
電柱の下で段ボールが置かれていた。
しかも小さな声で
ニャーニャーと鳴き声が聞こえてきた。
猫……?
私と睦月君は、不思議そうに
段ボールを覗き込んだ。
中には、汚れているけど
毛並みが真っ白な子猫が入っていた。
「か、可愛い~捨て猫かしら?」
こんな可愛い子猫を捨てるなんて
酷い人がいるものだ。
睦月君は、その子猫の頭を撫でてあげていた。
すると「ニャー」と鳴いた。
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