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ホッと胸を撫で下ろした。
そしてそのままリビングの方に行ってしまった。
睦月君は、自分の部屋にカバンや
上着を置きに行ったので
私もコソコソと中に入って行く。
ドアを閉めると手提げカバンから
子猫を出してあげた。
「ニャー」
鳴くけど、まだ身体をガタガタと震わしていた。
寒いのだろう。
「お風呂に入れてあげないと…」
汚れているし綺麗にしてあげたい。
すると先生が呼ぶ声が聞こえてきた。
ギクッ!!
「睦月君は、先にリビングに行って
おやつを食べておいで。
子猫は、私が責任を持って温めてあげるから。
2人でコソコソしていたらバレちゃうわ」
そう睦月君に言い返すと
コクリと頷いてくれた。
睦月君が部屋から出て行ったのを確認すると私は、
子猫を抱きかかえて浴室に向かった。
たらいにぬるま湯を入れて子猫を浸からした。
最初は、嫌がっていたけど
温かいからか大人しく浸かってくれるようになる。
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