子猫と私。

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確かに。これだけの量を持って帰るのは、 一苦労するだろう。 「あ、あの……ありがとうございます」 先生にお礼を言う。すると 黙ったまま大荷物を持って行ってしまう。 「あ、待って下さい」 慌てて残りの荷物を持ち 睦月君を連れて追いかけた。 車で来てくれたらしい。 荷物を後ろに詰め込むと 先生は、睦月君を後ろの チャイルドシートに座らせた。 私も助手席に座ると車を走らせた。 チラッと運転をしている先生を見る。 黙ったまま何も言ってくれない。 どうしよう。 「あ、あの……ペット用品のお金。 後で払いますので…」 自分の勝手な都合で飼うのなら 払わないといけない。 すると 「……金ならいい」と言ってきた。 でも……。 「ニャー」 白雪は、突然鳴き出した。 見ると睦月君がカバンから白雪を出していた。
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