子猫と私。

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「睦月君。白雪を出しちゃったの!?」 慌てて言う。 車の中で出しちゃっていいのかしら? 「……白雪?」 先生が眉を寄せながら聞いてきた。 「あ、この子の名前です。 白雪姫みたいだからと睦月君が名付けたんです」 慌てて説明する。 「ふーん。」 先生は、興味なさそうに言う。 先生は、何やかんやといいながらも優しい。 きっと怒っていながらも 私達の事を心配してくれているのだろう。 なら、せめてこの子を正式に 認めてもらえるように頑張らないと…。 自宅に着くと荷物を設置する。 リビングの隅に猫用のケージ。 そしてトイレを置いた。 「いい?白雪。トイレは、ココでするのよ? シーは、こっち」 白雪にそう言い聞かした。
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