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いくら白雪のためだとはいえ
こんな所で死ぬなんて情けない。
せめて先生に……好きになってもらいたかったな。
そう思うと涙が出てきた。
「大丈夫。あなたは、まだ死んでなんかいないわ」
誰かが私の前に現れた。
誰……?
顔を上げて見てみると
意外な人物だった。
あなたは……。
「沙織さん……?」
「まぁ、私の名前を知っていてくれてるのね。
嬉しいわ」
ニコッと微笑んでいた。
何で……?
目の前に沙織さんが?
写真でしか見た事がないけど
間違いなく沙織さんだわ。
私が死んだから見えるようになったの?
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