奥さんの想い。

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『涼花。目を覚ませ涼花か!!』 先生の……声? 「あら、呼んでいるわ。あの人が……。 そろそろお別れの時間ね。涼花さん 睦月をよろしくお願いしますね。 これからも息子のように愛してあげて」 「そして真夜を……あの人の……笑顔を守ってあげて 私の分まで……ずっと……一緒に…」 沙織さん…!? ハッと目を覚ました。 知らない天井が見えた。 ここは……病院? 身体中が痛いし、何だか重い。 酸素マスクを外しムクッと起き上がると 睦月君が布団にへばりついていた。 「睦月君……」 「…………。」 言葉にならないのか硬直している睦月君。 私は、ニコッと微笑んでみせる。 すると私の飛び付くように抱きついてきた。 そしてギュッとしがみついている。 温かい……生きてたんだ?私……。
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