奥さんの想い。

26/28
前へ
/431ページ
次へ
「先生がですよ。 ほら、こんなに……悲しそうに」 ソッと先生の頬に触れようとする。 身体は、まだ痛むけど先生に少しでも触れたい。 そうしたら抵抗されずに触れる事が出来た。 先生は、真っ直ぐ私を見ると 自分の手で私の手を重ねる。 ドキッと胸が高鳴った。 「先生……私 夢かもしれませんが。 沙織さんに会ったんです!」 正直に先生に話した。 隠し事をしたくない。 「沙織に!?」 驚いた表情していた。 「沙織さん。先生や睦月君の事を 心配していましたよ。 自分1人で背負い込む所があるからって」 それを聞いて先生は、複雑そうな表情する。 「だから支えてあげれる人が必要だって 笑って欲しいと言っていました! 私、先生の支えになりたいです。 迷惑かも知れませんが 私は、先生の笑顔を守りたい」 それが、沙織さんの願いでもあるから だから……笑って。 「沙織が……」
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加