最高のクリスマス。

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先生なら意味が分かるかもと思い その夜、睦月君が眠ったのを見計らって 先生に見せた。 「……人間の女の子か?」 「やっぱりそう思いますか!?」 やっぱり人間の女の子に見えるわよね。 私だけではなく。 「睦月の奴……何を描きたかったんだ? 彼女でも欲しいのかよ?」 眉を寄せながら言う。 「それが聞いたら違うみたいで 理由を聞いても教えてもらえないので 困っているんです」 何かいい方法はないだろうか? 「……アイツは、あまり貪欲ではないからな。 食べ物以外、諦めもいいし」 先生がそう言ってきた。 一体何が希望なのだろうか? 「あの……何が欲しいのでしょうか? 睦月君は」 「そんなの知るか。 睦月の意見は、睦月にしか分からん。 まぁ子供の意見だ。 深い意味はないだろう」 先生は、そう言ってきた。
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