最高のクリスマス。

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まだスポンジは、熱いから危ない。 冷ましてから半分に切って 生クリームと苺をたくさん乗せる。 そして、スポンジのもう半分を乗せ 生クリームを全体に塗った。 「あ、何か上手く搾れない……」 生クリームを搾ろうとしたら 変な方向に行ってしまった。 すると見ていた睦月君が手を出してきた。 「もしかしてやりたいの?」 そう尋ねると睦月君は、コクり頷いた。 せっかくだからと交代してあげる。 ギュッと絞り袋を搾ると 生クリームが飛び出してきた。 私の指示通りにやる睦月君。 「睦月君。上手、上手。 私より上手いわねぇー」 意外と器用に何でもこなす。 楽しそうに作っていると先生が入ってきた。 「うっ……なんだ、またケーキかよ? この甘ったるい臭いは…」 先生は、眉を寄せながら 不機嫌そうな言ってきた。
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