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「確かに甘いかもしれませんが
なかなかの出来栄えなんですよ。
ほら、睦月君が生クリームを担当したんです」
ケーキを先生に見せた。
まだ苺が飾り付けしていないし
歪な部分もあるけど
なかなかの出来栄えだと思う。
先生は、ジッとそのケーキを見る。
そして私達を見ながら
「どうでもいいが、お前ら顔中
生クリームだらけだぞ?」
えっ!?
慌ててケーキを置くと手で拭う。
すると先生は、近くの置いてあった
タオルを取ると私の顔を拭きだした。
「せ、先生!?」
まさか、拭いてくれるなんて
思わなかったから恥ずかしくなってしまう。
顔から火が出るかと思うぐらい熱くなった。
「……動くな。
拭けないだろーが」
叱られてしまった。
大人しく拭かれる事にしたのだが
心臓がドキドキと鳴ってうるさかった。
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