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「いいからさっさと食え。
片付かないだろ」
そう言いながら黙々と食べる先生だった。
食べなかったから良かったけど
何だが雪城さんに危機感を覚える。
しかしそれは、本当にそうだった。
とにかく雪城さんは、可愛いだけではなく
要領が良くて手際もいい。
頼まれた仕事も家事も完璧にこなした。
「先輩。私も手伝います!!」
そう言い私の手伝いも率先して
やってくれるのだが
完璧にやられると先輩としての私の立場がない。
むしろ私の要領の悪さが目立つように
なってしまい逆に落ち込んでしまう。
「ちょっと先輩。
このやり方じゃダメですよ~」
「先輩は、意外とどんくさいですよね?
もしかしてわざとやっているんですか?」
などなど言われっぱなしだ。
確かに私は、雪城さんに比べたら
要領が悪いだろう。
先輩なのだから、しっかりしないと
いけないと思っているのだけど……。
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