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「だ、大丈夫です」
どうしよう。
顔がまともに見えない。
「どうしたんだ?
それにあまり遅くなるなよ?
夜も遅いし。
睦月もギリギリまでお前が帰って来るのを
待っていたんだぞ。
雪城も言っていたが、いくら
張り切ってるからって
仕事を抱え込み過ぎだ」
「大丈夫だって言っているではないですか!!」
先生が私のことを心配してくれるのは、
分かっている。
分かっているのに……。
雪城さんの名前が出たら
思わずカッとなって言い返してしまった。
ハッとなった時は、すでに遅かった。
静まり返る。
「そうか……悪かったな」
違う。私は、そんなことを言いたい訳ではない。
これでは、ただの八つ当たりだ。
不安や焦りで涙が溢れてくる。
「涼花……?」
私は、恥ずかしくなり
そのままリビングから飛び出してしまう。
外に出ると走って逃げ出してしまった。
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