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「でも……言われていることは、正論だし。
私が先輩として情けなくて……」
「いやいや。正論なら何を言ってもいいとは、
違うでしょ!?
それで傷つくことだってあるし。
涼花もしっかり気を持ちなさいよ!!」
逆に叱られてしまう。
ガーン!!
なんか……拓馬君と同じことを言われた。
幼稚園児に言われたことを思い出して
また落ち込んでしまう。
「だって……いくら頑張っても
私……雪城さんみたいに器用にこなせない」
成功することより失敗することの方が多い。
先生だって……今頃。
めんどくさい私より雪城さんに
担当になって欲しいと思っているかもしれない。
そう考えるとさらに涙が溢れてきた。
「あぁ、ごめん。ごめん。
言い過ぎたわ。とにかく涼花は、真面目で
人一倍頑張り屋だから、頑張り過ぎて
キャパオーバーしちゃったんじゃない?
少し会社を休んで気持ちの整理をさせたら?」
梨子は、慰めるように言ってくれた。
会社を休む……?
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