小さな王子様。

2/14
前へ
/431ページ
次へ
「睦月君!?」 慌てて睦月君の名前を呼んだ。 すると泣いている様子もなく 私のところに来て抱きついてきた。 「迷子って……どうして迷子になっちゃったの!?」 焦りながら睦月君に尋ねる。 すると年配の警察官の人が 「まぁまぁ、お姉さん……かな? 落ち着いて下さい。 私から説明しますから」 苦笑いしながら言ってきた。 「あの……どういうことでしょうか?」 私は、意味が分からずに尋ねてみた。 「私も警察官になって長いですが こんなお子さんに会ったのは、初めてですよ。 突然現れて迷子になったから電話貸してと 言ってきてお宅に電話をし始めるのですから」 アハハッと笑っていた。 睦月君から交番に来たの!? 「睦月君……よく私の携帯番号 分かったわね?」
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

553人が本棚に入れています
本棚に追加