小さな王子様。

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長く話すのが極端に嫌う睦月君が 一生懸命に説明してくれた。 どれも小さいながらも私を守ろうとしてるのが 分かり涙が出るぐらい嬉しかった。 「ありがとう……睦月君……」 私は、ギュッと抱き締めて泣いてしまう。 まさに小さな王子様だった。 その時だった。 「睦月。そこに居るか!!?」 先生が息を切らしながら交番に入ってきた。 せ、先生!!? そうしたら 「ったく、心配かけやがって……」 そう言うと睦月君ごと 私を抱き締めてくる先生。 えぇっ!? 睦月君が心配なのは、分かるけど まさか私まで抱き締めてくるので 驚いてしまった。
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