2. 博士課程1年・4月・中旬

2/4
前へ
/157ページ
次へ
?らのエコロジカル・フットプリントが小さくなるのか。答えは、もちろんハウス栽培。収穫効率が高いですからね。しかし、中間投入物質は、露地栽培のほうが少ないのです。つまり、コンパウンド法では、ハウス栽培の勝ちで、コンポーネント法では、露地栽培の勝ち。同じ目的でありながら、結果は両極端となりました。コンパウンド法と、コンポーネント法の長所と短所をまとめましたので、スライドをご覧ください。よく見ると、片方の短所がもう片方の長所となっていますよね。ということは、エコロジカル・フットプリントを算出するための、両者を融合した方法が求められるということになります。そこで、僕は、これらの関係を社会的構造として信頼性の高い、産業連関分析を用いて、算出する方法を開発しました。スライドをご覧ください。これが、その式です。もちろん、コンパウンド法とコンポーネント法との両者の整合性は、その下の式が示すとおり、保たれています。今回の発表では、この式を発表して終わりにしたかったのですが、次回への予告編として、実際に、ステラ・ランドと、我が国全体の各産業別のエコロジカル・フットプリントをお見せいたします。このグラフがそうです。我が国全体とステラ・ランド、明らかに、その構造が違います。ステラ・ランドは、農業のフットプリントが我が国の平均値よりも高いのがわかります。しかも、単位が面積だと申し上げましたが、実際に、生産可能な面積と、これを比較してみましょう。ご覧ください。皆さんも、予想はついた、と思います。ステラ・ランドは、許容範囲内であるのに対し、我が国全体では、許容範囲を大きく超えていることがわかります。最後に、今後の見通しとして、これらのマテリアルフローについても、検討しております。それにつきましては、また、皆さんとお会いしたときに。そして、残りの時間は、質疑ですが、そのタイミングを逃された方は、お手持ちの論文集にメールアドレスが記載してありますので、ご連絡お待ちしております。それでは、ご清聴、ありがとうございました」
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加