再会そして再開

2/2
前へ
/3ページ
次へ
わたしは迷い込んだ 幸せと信じていた場所が崩れ去った時 強いと思っていたあなたの寂しい目に引き込まれた 心の中でずっと叫びたかった感情を表に出せる気がして、隠していた弱さもそのまま見透かされる気がした とても居心地のよい場所 メールに積み重なって行く言葉 月に一度だけ尋ねる散らかった部屋で 缶ビール片手に笑ったり泣いたり あの頃わたしには帰る場所があった 僅かな時間はいつも夢みたいに消えた そしてあなたは居なくなった ひとりぼっちだったのはわたしだけ 寂しさをあなたで埋めていたのはわたしだけ 仕方ないと思った 置き去りにされた心が泣いた 帰る場所があるくせにあなたを巻き込んだ勝手な心が泣いた 時間は流れる 幸せと信じていた場所は自分で壊した 倫理を振りかざした不自由からも解放された本当に空を仰いで自由を実感した ひとりぼっちの自由 繰り返す恋と言う名の出会い どんなに褒め言葉を並べられても 高級な料理もお酒も 満たしてはくれなくて わたしが上辺で笑っていても気がつかずに それに満足する人達 楽しいのは最初だけで後は重荷になっていく 我ながらなんてワガママだろうと思った 良い人だと納得させて続けた関係は自己嫌悪になって壊れる もうひとりでいいと思った 不意にあなたと再会した そして当たり前のように再開した もう帰る必要がない状態で会った やっとあの時言えなかった事を伝えると思ったけれど 泣いた心の記憶が踏み込んでは行けないと止める おそらく同じ状況を二度と乗り越えられない事をわかっている ただ傷などついてもいいから会いたいと思う そして繰り返すこの日々 誰かに会いたいと思う気持ちが残っていた事に驚く 話したいと思う気持ちが残っていた事に無理をしていた事に気がついてる こわくて仕方ないのに 会って癒されて 重ねるラインの言葉を読み返して また右往左往して 人としての感情を取り戻す あなたに聞きたい この再会は再開は また終わるの? 心地酔いまた消えるの?
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加