765人が本棚に入れています
本棚に追加
「実体があるなら 憑けないよな。生き霊か?」
「さぁな。とにかく、そいつは
“伴天連を連れて来い” って言うんだよ。
明日の夜 また来る ってよ」
ジェイドを?
いや、そいつが言う 伴天連が
エクソシストや神父だけでなく、信徒も指してるなら、ジェイドとは限らないけど...
「なんで 悪魔が... ?」
考えていると、遠くから
「のっ」て 聞こえた。
泰河と榊さんだ。
「おっ、泰河と... 」
史月は 構わず近寄ろうとしてるけど
「史月」と、朋樹が止める。
榊さん 狐だし、狼とか犬とか苦手だもんなー。
榊さんは、教会の方に戻って行ったけど
「史月じゃねぇか」って 泰河だけ近づいて来る。
今の話を聞かせると
「明日か... 昼間から山 入ってみねぇとな... 」と
顎ヒゲに手をやっている。
「そう。昼間からな」
あっ。これは...
「よし。とりあえず、飯に行こう!」
史月は、ジェイドの肩から手を離すと
その手でジェイドの背中をパンパン叩いた。
最初のコメントを投稿しよう!